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本日も休診

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2021.11.28

公演終了のご報告

明治座にて上演しておりました『本日も休診』は全公演を終えることができました。

温かい拍手をいただきまして、誠にありがとうございました。

皆様にまたお会いできる日を楽しみにしております。


『本日も休診』キャスト・スタッフ一同

2021.11.26

柄本明、佐藤B作、笹野高史鼎談インタビュ―記事公開!


3人が出会った「自由劇場」の思い出

笹野
3人が出会ったのは「オンシアター自由劇場」。一番最初にいたのはB作だよね。
佐藤
そう。入所試験には落ちたんだけど、調べたら、高校の先輩に創立メンバーの人がいて、何でもやるからと頼んで入れてもらったんですよ。で、最初は裏方をしてたんだけど、いつのまにか役者で出るようになって、そこに笹野がスタッフの手伝いで来た。これがうるさい手伝いで、「もっとこうやったほうがウケるよ」とか、人の芝居に何だかんだ口を出すんだよね。
笹野
ずいぶん生意気だね。
佐藤
でも、お前言うだろ。
笹野
言うね(笑)。で、その後、俺も役者をやるようになって、草月会館で斎藤憐さんが書いた芝居に出させてもらったときに……。
柄本
『傀儡戯恋江戸染八百屋お七』。
笹野
よく覚えてるね。そのお芝居のときに、柄本がスタッフでいて、「なんか変な大道具がいる」っていうんで吉田日出子さんと一緒に見に行ったら。
佐藤
眉毛剃ってぼーっと重たいものを運んでるのがえもっちゃんがいたっていう。
笹野
で、聞いたら、「劇団マールイ」で芝居やってると。「じゃあ私たちと一緒にやろうって誘っといで」って吉田さんに言われたんだけど、「私は言えないですよ」「じゃあ私が言うから電話番号聞いてきて」ということになって、僕が電話番号を聞き、吉田さんが電話をかけて、えもっちゃんが「自由劇場」に入ることになったんです。
佐藤
地方公演をずっと一緒に回ったのは、あれは別の芝居だった?
柄本
あれは別の斎藤憐さんのプロデュース公演。俺が自由劇場に入って、B作はもう「東京ヴォードヴィルショー」を旗揚げしてたんだけど、その芝居に呼ばれたんだよ。
笹野
俺は入れてくれなかったんだよね。斎藤憐さんに「お前はいらない」って言われちゃったの。
佐藤
お前は昔から協調性がなかったからな。お酒も飲まないし。
柄本
だいたいお酒でみんな近づいていくからね。
佐藤
稽古終わったあと、みんなでお酒飲むのを楽しみに生きてた時代だよな。でも、笹野は飲まないので、ひとりでオシャレなオートバイに乗ってブーンと帰ってた。
柄本
なんであんなオートバイを買う金があったの?
笹野
あれは近所の自転車屋さんで、事故車を修理したのを安く譲ってもらったんだよ。
佐藤
俺たちは都バスで通ってたけど、お前はオートバイに乗ってさ。
笹野
でも、時々お酒の場には行ってました。だって、「いつそういう段取りになったの?」って聞いたら、「昨日酒飲んでるときに」って言うから、酒の場で芝居が決まっちゃうんだ、たまには様子見に行かないとと思って。一度新宿のゴールデン街について行ったことあるけど、みんなどの店でもお金を払わないんだよな。入ると先輩とか知り合いとかがいて、「おー飲んでいけ」とか言われて。
佐藤
誰かのボトルがあったし。
柄本
俺、B作とはゴールデン街が初対面で、その日泊まりに行ったんだよ。
佐藤
中野坂上のアパート。
笹野
あそこでよく麻雀したよね。
佐藤
あの部屋には当時まだ学生だった坂本龍一さんも泊まりに来たからね。
柄本
でも、俺、「自由劇場」に入ったものの、即興で稽古するのについていけなくて。そういうのがわからなかったから。
佐藤
俺はあれが楽しかったな。誰よりも面白いのを即興でやると、若き女優たちにモテるんだよ(笑)。そしてお酒をごちそうになるわけだ。
柄本
そっちにいくんですよね、B作さんは。
笹野
実際、B作の即興が面白いんだよ。発想が自由でね。変な歩き方をして出てきて、どうやら下から風が出てるのをゴォーっとやってみせて、それがウケてウケて。
佐藤
あの頃は度胸があったね。何もないから度胸でやらなきゃしょうがなかったんだろうな。金もなきゃ名前もないみたいな感じで。何しろ試験に落ちてるから頑張らなきゃしょうがないんだよ(笑)。
笹野
とにかくお金がなかった。みんなないから恥ずかしくないんだよね。えもっちゃんともずいぶん千円の貸し借りを繰り返したよね。最終的にどっちが借りてるか、未だにわからない(笑)。

いかに役者になったか

柄本
「自由劇場」では結局、3人で一緒に芝居をしたことはないんです。僕が「自由劇場」に入る前はB作と笹野がやっていて、僕が入ってからはB作はいないから笹野とやって、僕が「自由劇場」を辞めて「東京乾電池」を作ってからは、B作とやってるんですけど。
佐藤
えもっちゃんは、俺が下北沢で芝居をやってると、いつのまにか観に来てたりするんですよ。下北沢にお住まいだからね、汚いサンダル履いてひゅっと来るんだよ、劇場に。
柄本
そりゃ住んでるんだからサンダルだよ。
佐藤
でも、いきなり当日券で来るんですよ。なんで席が空いてると思ってるんだよ。
柄本
お客ですよ。
佐藤
あ、ありがとうございます(笑)。笹野は最近歌舞伎だもんな。
柄本
そう、歌舞伎に出ていらっしゃるからね。よっ淡路屋!
佐藤
淡路島出身だから淡路屋。
柄本
本当に大向うが入るの?
笹野
入る。歌舞伎座以外でやるときは、お客さんも面白がってふざけて言ってるけど。
佐藤
今稽古してても、すぐに歌舞伎みたいな芝居をやるじゃない。俺しかできねぇだろみたいに。
笹野
一応、伝統芸能と大衆芸能をつなげなきゃいけない役目があるから。
佐藤
誰もお前に頼んでねぇよ(笑)。
笹野
でも、勘三郎さんが言ってたよ。柄本さんだって歌舞伎ができる人だって。
柄本
いや、とてもとても。
佐藤
歌舞伎座の裏で生まれてるから。
柄本
「裏」ですよ。しかも、間借りしてたから自分の地所じゃない。薄っすらと記憶にあるけどね。東劇ビルの下の今高速道路になっているところが川でしたね。
笹野
そうそう。歌舞伎座まで船乗り込みができたそうです。そういえば、初めてえもっちゃんと会ったときに「国どこ?」って聞いたら「築地のほうで生まれた」って答えてた覚えがあるんだけど、じゃあ銀座だったんだね。
柄本
木挽町。
笹野
すごいね。木挽町だよ。歌舞伎役者だよ。
佐藤
うちなんか飯坂温泉だもんな。「飯坂温泉、寄らんしょ、来らんしょ、回らんしょ。ササッカサッカサッカ飯坂へ〜♪」てなもんだから、木挽町と大違いだよ。
柄本
お家は温泉街で何かやってたよね。
佐藤
温泉街の旅館に野菜を届ける八百屋。
笹野
今や観光バスが止まるからね。「ここが佐藤B作さんのご実家です」って。
佐藤
そんなことはいいんだよ。お前はどうなんだ。
笹野
私は淡路島の田舎のほうです。そこから大学進学で上京したんですけど、大学は家への言い訳で、大学に行ったら「俳優座養成所」に入ろうと思ってました。ところが、養成所がなくなって、大学になってたんだよね。
佐藤
桐朋学園。
笹野
B作も行こうとしてたんじゃない?
佐藤
俺は早稲田大学に入って、本当は商社マンになりたかったんだよ。だけど大学で演劇をやって夢中になって、授業に出なかったらどんどん成績が悪くなっちゃって。これじゃあもう就職できないなと思って俳優になろうと思ったの。俳優はもっと大変だっていうのがわかってなかったんだよな。それで、家に電話して俳優になりたい、桐朋の試験を受けたいって言ったけど、うちにはそんなお金はない、勘当だって言われて。それから月3万円の仕送りがピタッと来なくなって、それで俺は強くなったんだよ。
笹野
でも、よく言う勇気があったね。俺、淡路島の田舎で俳優になりたいなんて言えなかったな。唯一言った兄貴にも、押さえつけられて「まともなことを考えろ」とか言われて。だから、このふたりが最初から「役者だよ」って言ってるのを聞いて、東京ってすごいなと思ったんだよ。その顔で役者って言っていいんだって(笑)。えもっちゃんは……。
柄本
僕は高校を出てちっちゃい商社に入ったんですよ。
佐藤
へー商社マンやってたのか。俺がなりたかった商社マン。
柄本
商社マンったって、本当にちっちゃいところで。
佐藤
それでどうして役者になったの?
柄本
もともと映画を観るのは好きだったんですけど、あるとき先輩に連れられて早稲田小劇場の『どん底における民俗学的分析』っていう芝居を観たんですよ。ゴーリキーの『どん底』をいろいろごちゃごちゃにしてよくわからないアングラ劇で、それが面白くてね。だから、俳優になりたいというよりも、サラリーマンなんかになっちゃったから、そういうアナーキーなものへの憧れだったんでしょうね。で、当時は全共闘運動とかベトナム戦争に対する反戦運動とかが起こっていた時代でしたからね。その芝居を観に行ったときも、ほかのみんなが長髪で汚い格好をしている中で、自分だけネクタイして髪の毛もきれいにしてて、そういう自分が恥ずかしくて落ち込んでね。それで、芝居を観たのが大晦日くらいだったんですけど、正月の5日くらいに会社が始まって、偉い人の挨拶が聞こえてきたときに、辞めようと思って。課長だか係長だかのところに行って、「すみません。辞めさせていただきたいんですけど」って言ったんです。
笹野
そうだったんだ。
柄本
だから、何かになりたいっていうのは、青春の誤解でしょう。それがたまたまこうやって続いているのは運がいいけど。
笹野
あの時代は、若いヤツの不満が溜まっていて、エネルギーがグワーッと盛り上がって。アングラ演劇なんかも、ものすごい勢いがあって、どこでも前衛的で観たことのないものをやっていて、カッコよく見えましたよ。
柄本
「自由劇場」もカッコよかった。
笹野
ね。みんなキラキラしてるんだもん。三大劇団と言われる、「文学座」「俳優座」「民芸」も観たけど、やっぱりアングラのほうがカッコよく見えたんだよね。
佐藤
「状況劇場」「早稲田小劇場」「自由劇場」、この3つだったね。

3人での初共演について

佐藤
そういうアングラの3人が、明治座で芝居をやるんだから、おかしなもんだね。
笹野
長いこと生きてるとこんなことになっちゃうんだと思ってね。今、稽古場にいても、僕はとても幸福感に満ちているんですよ。B作に散々ツッコまれていろんなことを言われるんですけど、それさえも、あー懐かしいと幸せで。とても居心地がいいですね。
佐藤
笹野は能天気なんだよな。俺なんか、明治座でやる、大変だ、どうしたらいいんだとかって思う性格だけど。
笹野
でも、明治座で公演をするっていうときに俺たちに声をかけるなんて、えもっちゃんの英断だよな。もっとほかにいただろ。
柄本
いやいやいや。明治座に出させていただくという晴れがましいことを、こういう仲間とやりたいと思ったっていうことですかね。そうすると、いろいろな、生きてきたことの申し訳が立つかなという(笑)。
佐藤
でも、普通だと、明治座でやりませんかと言われたら、明治座の看板に合いそうな、お客さんをいっぱい呼べるような役者さんをキャスティングすると思うんだけど、俺たちみたいなのを呼ぶのが、柄本明のすごさというか、面白いところですよね。なんか、明治座に喧嘩売ってるよね。
笹野
大胆不敵。
佐藤
コケたら大変だけど(笑)、どうせやるならと大穴狙いでいくところがすごいよね。笹野 ただ、僕は、この仲間でやれば、ラクに簡単にできあがっちゃうように思ってたんだけど、どんな芝居でもやっぱり生み出すのは大変だね。それでも、やっぱり芝居作りってそうだよな、ラクにできたのなんて一つももないな、きっとじゃないとお客さんに喜んでもらえないんだよなと思って、なるべく明るく考えるようにしてますけどね。
柄本
例えばこう3人がいる。いれば何かが生まれちゃうしね。探していくんでしょうね。そして、どこまでいったって別に答えというものはないわけで。でも、大雑把な言い方ですけど、楽しくできればいいですね。それが一番だと思います。
佐藤
楽しくなるまでが大変なんだよな。
柄本
そうね。楽しいの中には苦しいもあるし。稽古場では、やっぱり苦しいことのほうが多いと思いますけど。
佐藤
その大変なのがまた楽しいんだよね。
笹野
そうだね。だからこんなに長いことやってるんだもんね。
柄本
ま、どうしたって何か闘うことになりますからね。それは日常だって一緒だと思いますけど。それとやっぱり、人間っていうのは残念ながら欲望があって、生きてるっていうことは欲望が肥大化していくばかりでね。たぶん、死ぬときに自分の魂がスーッと抜けていって自分を俯瞰して見たときに、「えっ俺ってこんなものだったのか」と死んでいくんじゃないかなとう気がするんだけど(笑)。とにかく生きてるっていうことは、どうしたってもっともっともっとと思っちゃって満足しないんだから、イヤになっちゃいますね。でも、ま、皆さんとやって、ラサール(石井)氏が演出してくれて、いい稽古場になってるんじゃないかなと思います。
笹野
ラサールさんは大変でしょう。これだけの人を演出していくんだから。
柄本
見川鯛山先生が書いている原作が、もちろんこの台本もそうですけど、みんなダメというか何というかね、ろくでもない、そういう人たちでね。僕が演じる先生も、お医者さんだからといって大したことはない。笹野の駐在さんもB作のホテルの主人も。だけど、ダメなことが別にダメではないんじゃないかみたいなね、そんな話ですからね。
笹野
ダメって言われるほどじゃないと思うけど(笑)、僕が演じる茶畠さんは都会で働けなくて自分の生まれたところに戻ってきて駐在をやっていて、そうしかできなかったんだろうなっていう節がありますね。それで自然の中で、それを愛でるということでもなく、生まれたときからそこに普通にあった自然とともに生きている。そんな人たちの話だから、僕は愛すべき人生だと思いますね。そんなふうにして生きられたらいいなと思いますけど。
佐藤
俺の役はもとは市役所職員だったみたいで、ホテルの婿養子に入った。たぶん、市役所時代は真面目で、こいつに任せれば大丈夫と思えるいいところがあったんでしょうね。ところが、社長なんかになっちゃうとダメになっちゃう人間っていますけど、そういうタイプで。また女にだらしないないしね。よく俺を知って書いてるなと思って(笑)。
笹野
そう。芝居って、その人間のバックグラウンドが透けて見えるじゃない。俳優ってどうしても私生活の影が見えて、役がそれとかぶっていたりする。この芝居の3人の関係性なんかもそうでね。だから、そんなことも後ろに感じつつ、楽しんでもらえればいいなと思いますよね。あと、花總(まり)さんがすごい。このアクの強い3人によくついてきてらして、見事です。さらーっとおできになるから、大したものだと思ってびっくりしてますよ。
柄本
やっぱり宝塚出身の方はすごい。
佐藤
何しろ、宝塚は並の競争率じゃないんだから。入るまでが大変なんだから。「自由劇場」の試験に落ちて入った俺とは違う。
柄本
当たり前だよ。
笹野
落ちたのに知らん顔して来て、同期の人たちの発表会で主役をやっているんだからね。そんなヤツいる?
佐藤
最終的に、演技力と人間的魅力があったんだろうね(笑)。
笹野
誰も言ってくれないから自分で言ったね(笑)。
柄本
でも、主役は実力で勝ち取ったんでしょ。偉いですよ。今一緒にやってても、やっぱりいいですよ、ふたりとも。何がいいかっていうのは、観て感じてもらえればと思うけど。
佐藤
えもっちゃんは存在が大きいやな。舞台に出てきたときの。身体も俺たちより大きいんだけど、居方みたいなものが大きい感じがする。で、芝居はさりげないんだけどドキッとするようなことをなさるしね。で、笹野はこれはもう本当にやっつけ。やっつけが上手いよね(笑)。何も予習・復習してない。ふふーんみたいな感じでやるのが得意だよな。
笹野
三國連太郎さんにも同じようなこと言われた(笑)。「君は何もしていない。すっと来てすっとやってすっと帰る。それが僕にはできないんですよ」って。
柄本
いや、何もしてなくはないですよ。ものすごくしてますよ。
佐藤
でも何もしてないように見える。だから、この仕事に一番ハマってるのはコイツかもしれない。
笹野
だって俺は、関敬六さんを見てるからね。そういうふうな姿勢が一番いいんじゃないかと思ってるんだけど。B作さんは、でも、若いときに見た色気が、名前はつけられないような芝居の色気が、未だにあるよ。
柄本
うん。
笹野
それをまずうれしく思いますね。変わらないんだと思って。
佐藤
女性で苦労したからね(笑)。
笹野
そうそう(笑)。でも、そういう色気じゃないんだ。演技がね、色っぽいとしか言えない、不思議な変わった芝居で、それが若いときから魅力的だったんだけど。
柄本
役者はやっぱり色気がないと。自分のことはわからないけど、ふたりとも色っぽいですよ。
笹野
しかも品のある色気。そう、えもっちゃんもB作もまず品があるのがとってもいい。
佐藤
あなたもありますよ。毛はないけど品はあるよ(笑)。
柄本
品があるだけでいいのに、なんで余計なことをつけるんだよ(笑)。
佐藤
褒めたんだよ。毛があったら並の役者だよ(笑)。
笹野
いやほんと、今やこれが商売道具になっちゃったからさ。
佐藤
時代劇はそのままいけちゃうんでしょ。羽二重いらないんでしょ。
笹野
そうそう。床山さんに喜ばれるよ。
佐藤
だから本当に、君は俳優になるために生まれてきたような人だよ。
柄本
絶対に褒めてないね(笑)。
佐藤
そんなことない。心から褒めてますよ、この世界にぴったり!
柄本
淡路屋!
佐藤
淡路屋!
笹野
だけど、前に紀伊国屋演劇賞の受賞式に出たときに、B作も招待されて来てて、「お前なんか消えると思ってたけどしぶとく役者やってるな」って言われたのを覚えてるよ。
佐藤
いや本当にしぶといよね(笑)。みんなそうだけど。大したもんだよ。

お客様へメッセージ

佐藤
この「自由劇場」の昔の仲間、そして「自由劇場」時代からの昔の小劇場の仲間が大勢集まって演じる『本日も休診』。面白くて泣けて、明日からまた仕事に頑張るぞと希望が持てるような演技になると思いますので、ぜひとも明治座までいらしてください。
笹野
明治座という大きな立派な劇場に、この晴れ舞台に、アンダーグラウンドから、小劇場から、泥んこのようなヤツらが出ます。コロナが落ち着いている今、怖いもの見たさで、お化け屋敷に行くような気持ちで、明治座へいらっしゃいませんか。きっと面白いですよ。大笑いしてお帰りになることと思います。ぜひ明治座へお運びくださいますように。
柄本
……俺、ふたりのようなこと言えない(笑)。
笹野・佐藤
ハハハハハ!
柄本
とにかく、明治座さんという天下の大劇場が、こういう座組で企画してくださってやらせていただくことを大変光栄に思っています。一生懸命やるので観ていただければ幸いでございます。よろしくお願いいたします。

2021.11.18

舞台映像公開!


2021.11.15

【メディア】柄本明出演

11月21日(日)23:00
TBS「情熱大陸」
柄本明出演!
※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。
2021.11.15

那須町PRデー実施のご案内

【開催公演】11月20日(12:00/17:00)

那須町で活躍した医師・見川鯛山による人気エッセイ『田舎医者』シリーズを原作に描く舞台『本日も休診』。
この度、本作の題材となった那須の魅力をご来場いただいた方にお伝えするべく、11月20日(12:00/17:00)の公演にて“那須町PRデー”の開催が決定しました。
PRデーでは劇場内にふるさと納税を案内するブースを設置するほか、各種パンフレットの配布や地元ゆかりの品々を展示。また、当日ご来場いただいた方を対象にした那須特産品や施設招待券が当たる抽選会など様々な催しを実施いたします。
那須町の魅力がたっぷり詰まったスペシャルデーにどうぞご期待ください。

2021.11.12

初日開幕!舞台写真&合同取材会レポート到着!

本日も休診_舞台写真
舞台写真 撮影:引地信彦

『本日も休診』が11月12日(金)に公演初日を迎えました。
柄本明、花總まり、渡辺大輔、中島早貴、佐藤B作、松金よね子、ベンガル、笹野高史、ラサール石井(演出)が舞台後に登壇して行われた合同取材会の様子をお届けします。


本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真

---初日の公演を終えられた今の感想をお願いします。

柄本「ほっとしています。お客さんが最後スタンディングオベーションしてくださったりして非常に有り難い。でも、とにかくほっとしています。」

花總「お客様の笑い声を沢山聞くことができたので嬉しかったですし、無事に開幕できて本当にほっとしております。」

笹野「日本一話題の芝居に立てて本当にうれしゅうございます。鰻上りの千穐楽に向けて非常に楽しみでございます。初日が開いて感無量でございます。」

佐藤「本当に良い初日で、こんなにお客様からの反応があって、最後はあんなに盛り上がった初日はもう何年ぶりかの体験でした。花總まりさん以外は、下北沢の小さな劇場がぴったりの出演者ばっかりなのに、この公演が当たるというのはラサールくんの演出は素晴らしいですね。ただ者じゃないですね。出していただいて本当にありがとうございました。いい初日でした。」

渡辺「本当に心から感無量でございまして、偉大な先輩方と板の上に立つことができて本当に幸せです。役者冥利に尽きます。ありがとうございます。」

中島「私は能條愛未さんとダブルキャストなので日が開いてしまうと、毎回初日のような感覚になりそうだな、と。大縄跳びに入り込むような感覚で毎回芝居をやらせていただいておりますが、日が開いてもついて行けるように必死に頑張りたいと思います。」

ベンガル「まだ初日が来ていないという感じもしますけど、幕が開いて本当にほっとしています。年寄りばっかりで、同窓会みたいな面々ではありますが、芝居は日々変わっていきますので、それが本当に楽しみです。」

松金「初日はいつも思うことですが、幕が開いて本当に良かったと思っています。お客様も温かくてやっぱり生の舞台はいいな、とつくづく感じました。」

ラサール「感無量以外の何物でもございません。明治座で2.5次元や、ミュージカル以外のお芝居でお客様がスタンディングオベーションをしてくださるということがほとんどないと聞いていたので、感動いたしました。何よりも冒頭にそれぞれの登場人物にストーリーを用意しているのですが、ちゃんと1幕でやったことをお客様が覚えていてくれて、それが振りだと分かっていただけているということが喜劇としては1番最高なことなので、出演者の皆様のおかげだな、と。明日からもお客さんとの呼吸でもっともっと大きな笑いを生んでいただけると思っております。」


本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真

---今回は柄本さん、笹野さん、佐藤さんは3人で舞台に立たれることを楽しみにしていたと思いますが、実際に立ってみていかがでしたか?

柄本「50年来というか、二十歳そこそこの青春真っただ中のなかでアングラ演劇で出会って、それがこんなね!明治座ですよ!ラサールさんもそうだけど、感無量です。」

泣いちゃうかもしれないとおっしゃってましたが、涙はでましたか?

柄本「全然泣けませんでした!でも気持ち的にそういったものはあります。」

3人で舞台に立つのは初めてということで、実際の笹野さん、佐藤さんはいかがでしたか?

柄本「楽しいです。もちろん稽古で大変なことはありましたが、やっぱり楽しいですね。なんだろうな、やっぱりね、顔が近づくと皺が多いんですよ。すごい皺なんですよ。まあ、そういうくだらないこと言ったりしている時も、なんかね、感無量ですね。」

笹野「楽しくて楽しくてしょうがないんですよ。アングラのレジェンドみたいなものでしょ、私たちは。でも一人一人の稽古をみてると50年前の芸風と全然変わらない、元気だな~みんな!と思って。50年くらいではすごい重厚に変わっていったりしないんだな、と。俳優としては色々なものを各々積み重ねているでしょうけど。何しろラサールさんの演出が難解で、理解するのに時間がかかりましたね。73歳になるとちょっとついていくのが大変でしたけど、やっと今日『あ!そうだったのか!』ということが色々ありました。あとは偏に舞台に立って癒されております。安心感、皆さんの顔を見ると癒されております。私は、こんな楽しい舞台は初めてです。」

佐藤「何十年ぶりだけど変わらないな~と思って。3人とも芝居の作り方が昔と変わらないなという感じで。
コツコツ真面目に作っていくのが私で、えもっちゃんはゆっくりゆっくり、大きく役柄を作っていくんだよね。笹野は相変わらずいい加減で、やっつけの稽古ばっかりやって本当に変わらない。でもそれがなんか面白くなっていくから、こいつはやっつけでいけるんだな~って。本当に楽しかったです。
でも本当に初日が良い結果で終わるなんて思わなかった。ひょっとしたらシーンとして終わってしまうんじゃないかという怖さもありましたから、本当に笑いが起こるのは嬉しいな、と。明日からも怖いですけれども、心してかかろうと思います。」

本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真

---花總さん、こういった先輩方とご一緒してご苦労はありましたか?

花總「B作さんの話を聞いて昔からこうだったんだというか。稽古場は大変なこともありましたが楽しかったです。舞台に行ってしまうと、自分の場面以外は着替えとかで見ることが出来なくなってしまうので、稽古場は貴重な時間でしたし、幕を開けてからは日々みなさん変化されていくと思うので、千秋楽までこの時間を満喫したいなと思っています。」

おそらく今までのキャリアのなかで、ご一緒したことのない方々とご一緒していると思いますが、気づかれたことはありますか?

花總「やっぱりありすぎて!」

笹野「勉強になりましたよね?」

花總「勉強になりました!引き出しが沢山できました!」


本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真

---ラサールさん、笹野さんから脚本が難解だといわれていましたが?

ラサール:「『ここでこうすると、こううけるんだろう』という設計図は、書いている時や演出している時にしか分からなくてなかなか説明しづらいですが、お客様が入ってからうければ私が思った通りだし、ダメだったらまた違った方法で修正しないといけないということはいつもやっていることではあります。今日はほぼほぼ思ったようになったので、良かったなと胸を撫で下ろしています。この芝居は1974年~76年を設定して作っていて、その年は私が東京へ出てきた年、皆さんはおそらく劇団を立ち上げたり、お芝居をやってらっしゃった。それを思い出していただこうと思って当時のヒット曲を客入れの時や休憩の時に流したりしています。あとは僕が見たいからなんですけど、冒頭真っ暗な中を、こういう場合はだいたい出演者が音楽とともに花道から出てきたりして『おお~!』ってなるものなんですけど、最初っからいっぺんに全部出演者を出して贅沢さを味わっていただきたいという試みをしたこと、(柄本さんには)走っていただいてまだまだ若いぞという姿、僕が観ていたあの頃の姿をやっていただきたいと思ってやって…」

柄本「早替えがあるので、もうすごいですよ、スピード。楽屋でのスピードを見せたい!楽屋の長い廊下をパーッと!あ、俺、走れるんだと思って。」

ラサール「すみません。でも本当に忙しい。以前志村けんさんも明治座で『志村魂』公演やってましたけど、コントなので常に早着替えなんですよ。廊下を何往復といったりきたりしていましたね。本当に忙しくて出演者の皆さんには申し訳ないですけど、そのおかげでお客様に楽しんでいただけたら嬉しいな、と思っています。」

本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真
本日も休診_舞台写真

---今までいろんな舞台に立ってきたかと思いますが、そんな柄本さんが思う明治座の魅力は?

柄本「明治座で東京乾電池公演というやつをやらせていただいたことはありますが、1日だけの公演だったので今回がほとんど初めてみたいなものでして、やっぱり華舞台ですね。大変緊張もしていますし、こういう仲間と一緒にできて充実もしています。」

---最後に柄本明さんからお客様へのメッセージをお願いします。

柄本「こういう座組で、花總まりさん、笹野高史さん、佐藤B作さん、松金よね子さん、ベンガルさん、なんていいますか商業舞台でこのような編成はあまりないと思います。ラサールさんの演出で稽古場はとても苦労致しました。ですけども、自分たちがこうやって楽しんで出来る舞台になったと思っております。どうか皆々様のご来場をお待ち申し上げております。」


★当日券などチケット情報および上演時間は【スケジュールとチケット】ページにて⇒




2021.11.12

【メディア】柄本明出演

11月13日(土)6:40頃からの出演予定
ニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」
柄本明ゲスト出演!
※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。
2021.11.12

上演時間のお知らせ

上演時間は【一幕】70分【休憩】30分【二幕】85分を予定しております。

公演情報はコチラ
2021.11.12

物販のお知らせ

日も休診_パンフレット表紙

公演パンフレット
定価:1,900円(税込)
体裁:B5変形/P72


キャストひとりひとりのインタビュー、座談会、キャストへのアンケート、原作紹介など、読み応えたっぷりのパンフレットです!
劇場およびオンラインストア・明治座横丁にて販売中です。この機会にぜひお買い求めください。

下記のサイトをご参照ください。

2021.11.09

インタビュー笹野高史編!

2021.11.06

【メディア】柄本明出演情報

11月6日(土)23:30
TBS「人生最高レストラン」
柄本明ゲスト出演!
※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。
2021.11.04

インタビュー佐藤B作編!


2021.11.04

【メディア】柄本明インタビュー・笹野高史出演情報

11月5日(金)11:30~13:00
ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」
笹野高史ゲスト出演!
※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。

11月9日(火)
婦人公論/中央公論新社​
柄本明インタビュー掲載


2021.10.26

インタビューベンガル&松金よね子編!




2021.10.25

【メディア】柄本明・佐藤B作・松金よね子・ラサール石井出演情報

10月26日(火)9:30頃 出演予定
ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」
佐藤B作ゲスト出演!

10月27日(水)17:00 放送予定
TOKYO MX「5時に夢中!」
柄本明・松金よね子ゲスト出演!

11月2日(火)9:30頃 出演予定
ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」
ラサール石井ゲスト出演!

※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。
2021.10.21

本日、製作発表記者会見を行いました!

5ニン
左から、ラサール石井(演出)、笹野高史、柄本明、花總まり、佐藤B作


柄本明
柄本明

花總まり;
花總まり

佐藤B作
佐藤B作


 笹野高史
笹野高史


ラサール石井(演出)
ラサール石井(演出)


本日、『本日も休診』の製作発表記者会見を行いました。
公演は、11月12日(金)~28日(日)まで明治座にて上演いたします。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

チケット好評発売中!
2021.10.20

インタビュー能條愛未&中島早貴編!



2021.10.20

花總まりプロデュース「87御膳」10月23日(土)10:00受付開始!

<数量限定予約制>の花總まりプロデュース「87御膳」の詳細が決定いたしました。

予約開始日は10月23日(土)10:00より、詳細はおすすめページにてご確認ください。

おすすめ!期間限定特別プラン

おすすめ!期間限定特別プラン
2021.10.16

【メディア】花總まり出演情報

10月17日(日)12:54 放送予定
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」(再放送)
花總まりゲスト出演!

※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。
2021.10.14

【メディア】柄本明・笹野高史・佐藤B作出演情報

10月18日(月)10:00頃 出演予定
TBSラジオ『伊集院光とらじおと』
柄本明ゲスト出演!

10月19日(火)9:30頃 出演予定
ニッポン放送『垣花正あなたとハッピー!』
柄本明ゲスト出演!

10月21日(木)13:00 放送予定
テレビ朝日『徹子の部屋』
柄本明・笹野高史・佐藤B作ゲスト出演!

※放送内容・放送時間が変更になる場合がございます。
2021.10.13

インタビュー渡辺大輔編!

2021.10.08

花總まりプロデュース「87カフェ」開催・「87御膳」販売決定のお知らせ

ご観劇の際にはぜひ、特別な“おいしさ”もお楽しみください。
花總まりさんを「食」で応援しているSL Creationsのお料理を使った<花總まりプロデューススペシャルメニュー>を期間限定でご用意いたします。
劇場1階の喫茶は公演期間中「87カフェ」としてオープン。劇場内の食堂では、松茸を使用した風味豊かな牛丼をメインにした「87御膳」を数量限定でご用意いたします。
お召し上がりいただいたお客様には、花總まりさんのオリジナルフォトメッセージカードをプレゼント!

おすすめ!期間限定特別プラン
2021.10.08

おすすめ!お食事付きペア観劇プラン♪

S席ペアチケットに明治座おすすめの幕の内弁当「喜昇」(プチデザート付き)をセットにしたお得なプランをご用意しました。

『本日も休診』は鯛山先生・テル子夫妻のお話です。ご夫婦に限らず、たくさんの【いい仲間】【いい友達】との親睦をより一層深めていただきたい気持ちを込めて、11月22日「いい夫婦の日」を含めた一部日程を対象に、お食事付きペア観劇プランをご用意いたしました。大事な方とのひとときを、ぜひ明治座でお過ごしください。

おすすめ!お食事つきプラン
2021.10.05

インタビュー花總まり編!



明治座に出演させていただくのは初めてです。以前から大好きな劇場だったので、お話をいただいたときは嬉しかったですね。開演前にちょっと早めに入って、お食事をしたり、お土産を見たり、終演後もお茶をしたりと、劇場自体に楽しみがたくさんあって、私自身も楽しませていただいてきました。また、出し物も、いつもバラエティに富んでいますよね。今回も、1970年代の那須に生きる人々のエネルギーを届けたいというお話を最初に伺って、それだけで楽しい舞台になるだろうなと想像ができました。私自身も日本の良き時代に一生懸命生きていた人々のエネルギーを感じながら、演じていきたいと思います。

これまでは、ミュージカルを中心に出演してきましたがストレートプレイの出演は少なく、日本人の役を演じるのは、いつ以来かわからないくらい久しぶり(笑)。自分にとってたくさんの刺激のある舞台になると思っています。そして、共演する諸先輩の方々との新しい出会いがとても新鮮な気持ちです。私にとっては未知なる世界が広がっているといいますか(笑)、きっと私の中に新しい引き出しができる貴重な時間になると思います。ですから、お稽古場からどんどん皆さんと接してお話して、柄本明さんをはじめとする俳優の皆さんや、演出のラサール石井さんから、いろんなことを勉強して、たくさんのことを吸収して。一期一会に値するようなこの時間を、大切に過ごしたいと思います。

ビジュアル撮影では、柄本さんと銀婚式の記念撮影ふうの写真も撮りました。物語全体が出来上がるのはこれからなんですけど、舞台が想像できる楽しい撮影だったので、写真の出来上がりが楽しみになりましたし、改めて、いい夫婦を演じられたらなと思いましたね。原作はありますが、あまり先入観を持たず、あくまでも台本をもとに、皆さんとこの作品の世界観を作れたらいいなと思っています。
楽しい作品になるのはもちろんのこと、人々のエネルギーに元気や夢をもらえたり、温かさや絆にほっこりさせてもらえたり、このご時世にこそ感じていただけたらいいなと思うようなことも、たくさん盛り込まれる作品になると思っています。ご観劇いただける皆さまには、ぜひ早めにご来場くださり、劇場を丸ごと楽しんでいただければと思っています。


2021.09.29

インタビュー柄本明編!


見川鯛山役の柄本明さんよりインタビューが届きました!ぜひご覧ください。

原作である見川鯛山先生の「田舎医者」シリーズと出会ったのは、友人の那須の別荘へ遊びに行ったときのことでした。子どもたちも連れて何度かお邪魔していたなかで、鯛山先生の本を見つけたんです。いや、面白かったですね。書かれているのは、1970年代の那須高原を舞台にした物語。おそらく、那須で見川医院を開いた先生が、医師をしながら見ていた村の人をヒントに書かれたんでしょう。もちろんデフォルメもしているんでしょうけども、そこで生きている人たちやその世界が、とても魅力的に思えました。

その世界というのは、やはり、今我々が生きている世界とは違うんですよね。私なんかは若い頃を思い出せば、そういえばそうだったなとわかるところもありますが、若い人たちからすると、ちょっと浮世離れした話じゃないかと思うくらい、時間がゆったりと流れている。この芝居でも、水谷龍二さんが脚色してくれて、高度経済成長期の波に乗ってひと儲け企む人であったり、その陰で忘れられていく人たちであったり、いろんな人が描かれていきますが、人々が今よりもっと素朴なことに右往左往している気がするんです。今はとにかく、いろんなことが忙しすぎますよね。だから、この世界のゆったりとした、現代日本とは違う人間模様をお見せできればなと思っているんです。

とはいえ、原作の見川先生のような大きな存在でいられるかどうか。とてもできないと思いますけども(笑)、見川先生とは違う人間ですから、自分なりにやるしかありません。それに、芝居は皆さんと一緒に作っていくものですからね。ほかの出演者の方たちのなかで探っていければと思うんです。しかも今回は、かつて自由劇場で一緒に芝居をしていた笹野高史さん、東京ヴォードヴィルショーの佐藤B作さん、テアトル・エコーの松金よね子さんに、うちの東京乾電池のベンガルといった面々が揃っていて、演出も、『浅草パラダイス』など(中村)勘三郎さんとご一緒した舞台を演出していたラサール石井さんですから。実は水谷龍二さんも古い友人なんですけども、昔から知っている仲間と敬老会のような感じで(笑)、楽しくやれればいいなと思っているんですね。こういう喜劇は、やはり楽しくやれるのが一番。花總まりさんは初めましてで、自分にはもったいない妻だと思っていますが(笑)、ほかの若い出演者の方々も含め、一緒に楽しく作っていければ何よりです。そのなかで私も精一杯、一生懸命頑張らなくてはと思っています。

2021.09.27

おすすめ!那須を満喫二大プラン♪

那須のおいしさをセットにした二つのプランをご用意しました。


◎那須のお土産として大人気!「御用邸チーズケーキ」セットプラン
S席チケットに【チーズガーデン】御用邸チーズケーキ1個がセットになったプランです。
【しっとり濃厚な、ベイクドチーズケーキ】
厳選した数種類のクリームチーズをオリジナルレシピでブレンドし、専用の手焼き窯でじっくりと焼き上げました。



◎限定商品含む!「那須高原ビール」をご自宅にお届けプラン
S席チケットに「那須高原ビール」5種6本がセットになったプランです。
【那須高原ビール】
宮内庁御用達の那須高原ビール「愛」、秋限定商品「もみじエール」を含む5種6本を、
後日ご自宅にお届けいたします。帰ってからもうひとつのわくわくを。


くわしくは「おすすめ! 」をご覧ください。

2021.08.19

古き良き日本を描いた名作、 豪華キャストで待望の舞台化!

那須高原のてっぺんにある小さな診療所。あるじは“山医者”こと、鯛山先生。
古き良き日本を描いた名作、 豪華キャストで待望の舞台化!!

明治座 2021年11月公演
『本日も休診』

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