作・演出:水谷龍二
美術:松野 潤 照明:五十嵐正夫 音響:原島正治
音楽:後藤浩明 振付:春日鶴壽 殺陣:岡本 隆
舞台監督:安部晴治 衣裳:松竹衣裳
小道具:藤浪小道具 かつら:太陽かつら店
宣伝美術:山本利一 宣伝写真:江川誠志
メイク:武井優子 演出助手:渡邉さつき
脚本協力:金房実加
出演: 風間杜夫 平田 満 余 貴美子
要 潤 安倍麻美
麻乃佳世 渡辺 哲 小宮孝泰 でんでん
轟 二郎 菅原大吉 小林美江 森宮 隆
三田村周三 新納敏正 朝倉伸二 築出静夫
江端英久 田村友里 星野園美 棚橋幸代
田島ひさし 岡 幸次郎 真山章志 大出 勉
浅倉いづみ 大塚まえ 室伏ひかり 鳥居ちゃちゃ
弥次郎は、「うそつき弥次郎」と異名をとるホラ吹き男。
廓にやって来ては、馴染みの遊女お梅相手に次々とホラを吹き始める。
だが弥次郎がお梅を思う気持ちにウソはなかった。
「待ってろよ、そのうち大儲けして身請けするからな」
「うれしい、あたし何年でも待ってる」
それから半年後。一攫千金をねらった弥次郎は湯島天神の富くじでお梅にばったり出会う。今やお梅は度旅籠武蔵屋の主人に身請けされ、女将におさまっていた。がっくりくる弥次郎にお梅は頼み事をする。にわか女将であるお梅は、使用人たちにことごとく白い目で見られ、肩身の狭い思いをしているというのだ。
「弥次郎さん、私の味方になっておくれよ」
まだお梅に未練のある弥次郎は、二つ返事で引き受けた。
そこへ屈強な二人の男を供に従えた白髪の老人が通りかかる。
「ん?どっかで・・」
弥次郎は首を傾げた。この三人は、水戸黄門、助さん、格さんを名乗り寸借詐欺を働く輩だったのだ。
そのニセ黄門が、仇を捜しに江戸へやって来た志乃に一目惚れ、金を騙し取って逃げる筈が、助太刀する羽目に。
旅籠武蔵屋を舞台に巻き起こる大騒動。果たしてこの結末は。
そして弥次郎とお梅は目出度く結ばれるのか・・。