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2006年11月公演 日本橋物語Ⅲ 最愛のひと

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作品紹介
脚本・演出: ジェームス三木
出演: 三田佳子、北大路欣也(特別出演)
          中山仁、三林京子、青山良彦、三原じゅん子、
          江藤潤、正司花江、神保共子、
          田口計、丹羽貞仁、石橋雅史、小沢象、井上高志、有沢妃呂子、
          石原舞子、品川恵子、小林功、近衛れい子、ほか

日本橋人形町の料亭・濱田家。
実は明治座前会長・故三田政吉氏の実家でもある。
先代の女将・利子さんは、浅草の料理屋から濱田家に嫁ぎ、店を切り盛りする一方で、多忙な実業家の夫・政吉氏を支え、五人の子を育てあげた。妻として母として、71年の人生をしなやかに生き抜いた女性である。
今作「日本橋物語Ⅲ 最愛のひと」は、彼女をモデルにした。芝居にするには、一つや二つの「波風」が欲しいところだが、聞くとそんなエピソードは、あまりないらしい。劇化にあたっては、あえて想像の部分をふくらませた。どんなに平穏な夫婦でも、歩んできた道のりは、かならずドラマティックなのだから。

ジェームス三木

東京・日本橋を舞台に、さまざまな人々の出会いと別れ・悲喜とともに、
その人生の美しさ、素晴らしさを描くことで多くのファンの皆様より好評を
博してまいりました「日本橋物語」
三田佳子を主演に迎え、これまで2本の話題作を、まさに地元となる
日本橋浜町・明治座にて上演してまいりました。

第1作「浪漫喜劇・日本橋物語」は平成15年9月に上演。
大正から昭和初期というドラマティックな時代を運命の波に流されながらも
明るく軽やかに生きた女性「すず」を描く、ハートフルウォーミングな
コメディでした。劇中で手品や漫才に初挑戦し話題になりました。

平成17年3月上演の第2作は「日本橋物語II恋しぐれ」
「明治に一葉あり、昭和に時雨あり」と謳われた美しき作家・
長谷川時雨を演じました。12歳年下の新進作家・三上於菟吉との至福と
苦悩に揺れた生涯、そして数多くの女性作家を世に送り出した半生は、
多くのお客様の共感をいただきました。

そしていよいよ3作目となる本作「日本橋物語III・最愛のひと」は、
まさにシリーズ集大成とも言える大型企画。
北大路欣也を特別出演に迎え、昭和の日本橋の老舗料亭を舞台に、
嫁いできた心優しい妻と、事業家として活躍する夫の愛と情熱を、
「日本橋」という地域、そしてそこに生きたひとびとの熱い思いとともに
高らかにうたい上げます。

魅力溢れる待望の新作「日本橋物語III・最愛のひと」、
ご期待下さい!