原作/小山ゆう「あずみ」(小学館刊)
構成・演出/岡村俊一
出演:黒木メイサ 生田斗真(ジャニーズJr) 長谷川純(ジャニーズJr)
山本亨 山崎銀之丞・涼風真世 的場浩司 他
製作・明治座 制作・アール・ユー・ピー 協力・ゆうプロダクション、小学館
時は戦国
徳川と豊臣が争いを続け、天下はいまだ混沌とした時代。
人々の心は荒れ、野は焼けただれ、国はもはやその形を失いつつあった。
そんな戦国の世に刺客として育てられた美しい少女・・・あずみ。
人里離れた山奥で育ち、男と女の違いも知らず、人の命を奪う意味も分からず、
ただただ天下一の刺客になるべく育てられた子供達。
好きな友も、幼子も、そして時には仲間の命ですらその手で奪わねばならない。
人間は大きな使命を果たしてこそ生きる意味がある。
あずみ達は自らの運命を知らぬまま、戦国の乱世に身を投じてゆく──
《あらすじ》
時に慶長五年、関ヶ原・・・。合戦の傷跡も生々しいこの地に、赤子の泣き声が
響き渡っていた。生きる術を持たぬその子を拾い上げたのは、「枝打ち」という
密命を負った小畑月斎(山本亨)。
そして十年後、月斎の育て上げたあずみ(黒木メイサ)、うきは(生田斗真)は、
仲間と共に豊臣恩顧の大名を次々と暗殺してゆく。
加藤清正の重臣井上勘兵衛(的場浩司)、またその忍びの頭・飛猿(山崎銀之丞)
はいち早く味方の大名を狙う刺客の存在に気が付く。
大坂城では、味方の大名を次々に暗殺され淀の方(涼風真世)が怒り狂っていた。
これから家康と天下をかけて戦おうというこの時に、総大将たる豊臣秀頼(長谷川純)は、
戦いにまったく興味を示そうとしない。
天下を再び手中に収めるには、なんとしてもあずみを討ち取らなくてはならない。
刺客には刺客を・・・。あずみを斬るために勘兵衛は、人を斬ることだけが生き甲斐
という一人の手練れ最上美女丸(涼風真世/二役)を呼び寄せる。
なぜ、オレは人を斬らなければいけないのか・・・。
初めて感じた、人を斬るということへの恐怖。
己に課せられた過酷な運命に翻弄されながらも、次々と人を斬っていくあずみ。
数々の出会いと死別・・・。そしてついに始まる戦。そのとき、あずみの選んだ道は・・・?
あずみが己の使命の果てに見いだしたものとは・・・?
夜叉か菩薩か・・・。美しき刺客・あずみが今よみがえる。