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2003年2月公演 江戸の花嫁

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作品紹介
君塚良一=原案
白石雄大=脚本
詩村博史=脚本
萩本欽一=演出

江戸のとある長屋。
貧乏だが人情だけは人一倍厚い人々が、助け合いながら暮らしている。
医者の玄庵(萩本欽一)は、ひとり娘のおゆき(中澤裕子・はしのえみ)と二人暮らし。
勝ち気で面倒見の良いおゆきは診療所の雑用から長屋で寝たきりのおふさ(あめくみちこ)の
身の回りの世話までてんてこ舞いの忙しさで、ついつい父親に邪険になるのが玉に瑕。
待合室はいつも患者さんで一杯。でも、そのお陰で岡っ引きの政吉にはいつも睨まれている。

ある日のこと。
長屋に乗り込んできた目明かしの次郎吉(坂上二郎)が、長屋の住人を次々お縄にしていく
騒動が起こる。それも柿泥棒やら、かんざしを買ったから・・・と取るに足らない罪状なのだ。
最近出された「贅沢禁止令」を逆手にとって次郎吉が点数稼ぎをしているのだが、長屋の面々に
とっては実に迷惑な話である。
もう一人の長屋の天敵は金貸しの吉右衛門。容赦のない借金の取り立てに皆泣かされているが、
中でも手下の栄次(柳葉敏郎)は人々に恐れられていた。
そんな栄次がひょんなことから牢屋に入れられ、そこで津川勝四郎(佐藤B作)という浪人に出会う。
勝四郎は悪徳な米屋を襲って蔵を壊し、貧しい人々に米を分け与えた罪で投獄されていた。
「自分の欲ではなく、人のために命を掛ける男・・・」
栄次は勝四郎の生き方にすっかり感動してしまうのだった。

牢を出る見込みのない勝四郎が、ひとつだけ世間に残してきた夢。
それは長屋で知り合ったおふさだった。苦労ばかりしてきたおふさが、それでも未来を信じて貼る
内職の傘の赤い色が、勝四郎の目に浮かんでは消えていく。

長屋で新たな事件が起こる。
吉右衛門に借金のあった長屋の大家が、返済に窮して長屋を手放してしまった。
長屋の権利を手に入れた吉右衛門は、長屋を壊して遊興地を作ろうと長屋の住人を追い出しに
かかったのだ。血も涙もない吉右衛門に憤慨したおゆきは、女だてらに単身吉右衛門の家に
乗り込んで直談判するが・・・。

果たして、長屋の存亡は?
そして勝四郎にすっかり感化された栄次は、真の男になれるのか・・・?

コント55号のコンビ健在!
栄次役には柳葉敏郎、おゆき役には中澤裕子とはしのえみのWキャストでお贈りします。
どうぞご期待下さい!

※あらすじ内容に若干の変更がございました。(1月22日更新)