• エックス
  • youtube
  • facebook
  • Q&A
  • 11:00
  • 16:00

スペシャル

6月4日(木)~6月26日(金)

谷崎潤一郎が唯一描いた喜劇作品―
昭和変動期に小説家宅で繰り広げられたお手伝いさんたちの日常生活を
明るく楽しく描いた“お手伝いさん奮闘記”


出演者に見どころを聞きました

5月に行われた制作発表より、質疑応答の一部をご紹介します。

Q.舞台の見どころを教えてください。

谷崎潤一郎唯一の喜劇ということで、お手伝いさんたちが台所を舞台に繰り広げる、ほのぼのしたユーモアあふれる作品だと思います。(沢口靖子)

なんといってもこれだけの個性あふれる女優さんが揃っていることです。稽古場でも「なぜここまで?」と思えるほど、笑いがあります。おもしろく大いに笑っていただき、最後は涙、という舞台になると思います。今は少なくなってしまった和の芝居。お客さんもこういうのを望んでいるのではないかと思います。(古谷一行)

喜劇ですけど下品な笑いではなく、人間の持つおかしみが描かれており、個性的なお手伝いさんたちがくりひろげる楽しいやりとりが見どころだと思います。(高橋惠子)

Q.稽古中のエピソードをお聞かせください。

古谷

古谷:昨日、稽古が始まってからも沢口靖子が一生懸命、自分のパートを悠々と勉強しているんです。それで「え、もう始まってたの?」と大慌てで準備して。沢口さんはそういう(マイペースな)ところがすばらしい。だから稽古も和やかです。(場内 笑)

沢口

沢口:言い訳をさせていただきます。その前に古谷さんが抜き稽古をされていたので、まだそれが続いていると思い込んでおりまして、自分のお稽古をしていました。ご迷惑をおかけしました。そんな私でも許してくださる、温かい稽古場です。

南野

南野:さきほど皆さんの前に登場する時、演出家の山田さんが「みんなで転びますか?」とおっしゃったのです。「楽しい雰囲気をここから出そう」と。転ぶ役はこの3人(南野、湖月、竹内)だと思ったので、さきほど壇上で「転んでおけばよかったね」と3人でささやいていたところです。本当に楽しい現場です。

竹内

竹内:お稽古が始まって1週間ぐらいとは思えないぐらい和気藹々、とてもいい現場だと思います。沢口さんは初さんそのものです。芝居に対してもまっすぐで勉強になります。その後ろでこの3人がいつもわちゃわちゃとしている。「ああしよう、こうしよう」と意見を言い合いながら芝居を作っていけるので、本当に楽しませていただいています。

湖月

湖月:稽古初日、高橋さんのカーディガンが落ちたのを古谷さんがスマートに拾って差し上げているのをたまたま見て、お2人の姿に胸がキュンとなりました。「男の中の男だな。ついていきます!」と。沢口さんは曇りない澄んだ大きな瞳に吸い寄せられて、ぽわーっとなってしまいます。南野さんは何をしてもかわいい。竹内さんとは犬猿の仲の役ですが、ボケツッコミを教えていただいています。みなさんすてきな方で、毎日が楽しみです。

川﨑

川﨑:実は僕は今日から稽古に参加します。お手伝いさんの口説き方をこうしよう、ああしようと考えていたので、稽古場で試すのが楽しみです。

高橋

高橋:みなさん個性的でパワフルでアイデアマン。私の役はいつも「なに騒いではるの」「なにやってるの」とおさめる役回りです。われわれのパワフルさとまっすぐさと、ばかばかしさをどうぞ見にきてください。

制作発表レポート

先日行われた制作発表の様子を一部ご紹介します。出演者が本公演への意気込みや想いを語りました。

演出 山田和也

久しぶりに大劇場でミュージカル以外の作品となり新鮮です。みなさんお稽古好きですし、静かにしていられない方ばかり。この楽しさが舞台に反映されると思います。『台所太平記』は昭和30年代、人と人とのつながりが濃かった時代の話です。血のつながらない人々がひとつ屋根の下で共同生活することによってひき起こされる、ロマンスや諍い、嫉妬などが、ユーモアたっぷりに描かれています。「人間ってこうだったよね」「日本人ってこうだったよね」と感じていただきながら、後味爽やかにお帰りいただけるコメディになると思います。明治座は幕間のロビーの賑わいやお食事、終演後の周辺の散策も楽しみな劇場ですので、そのようなことも含めて楽しんでいただきたいです。

沢口靖子(初役)

鹿児島から出てきた山出しの真っ正直な初を演じます。初めて台本を読んだ時、誰もが恐れ入る文豪の先生に自分の意見を正直にストレートに言ってのけることに驚き、痛快に感じました。世間知らずで無知だった初が奉公を通じてたくさんのことを学び、人として、女性として成長するところが興味深く感じました。今、毎日、お稽古に励んでいます。どうぞ楽しみにしていてください。

南野陽子(駒役)

夢見がちのかわいらしい女の子を演じます。恋することやお嫁さんに憧れたり、頭の中がいろいろな想像でいっぱいの女の子です。私の実年齢の半分ぐらいの役だと思います。共演する方も若く見える方たちばかりなので、10代、20代になったつもりで楽しんでいます。まだお稽古が始まって間もないですが、チームワークのよさを発揮し、急ピッチで本番をみなさんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

湖月わたる(百合役)

宝塚時代はご法度だった、先輩にずけずけとものを言うのも初体験ですし、歌とダンスのないお芝居に出させていただくのも初体験です。「ザ・日本」で、笑いの中に人情と涙があるこのお話が大好きなので、参加させていただくのを本当にうれしく思います。日本を代表する俳優の皆さんと共演し、たくさんのことを勉強させていただきます。

竹内都子(小夜役)

明治座さんは初めて出させていただきます。憧れだったので感動しています。和物のお芝居も初体験です。南野さんに「これから一カ月間、浴衣を着てお稽古したら、痩せるよね」と言ったら「痩せへんで」と言われてしまいました。私が演じるのはお手伝いさんのリーダーなのに、誰からもリスペクトされず、新入りには口答えばかりされる立場。でも若い子を育てようと頑張っている女性です。個性溢れるお手伝いさんがたくさんいるので、生き生きとしたお芝居にしたいです。

川﨑麻世(光雄役)

お手伝いさんを次々に口説きまくる役柄はスキャンダラスな自分にピッタリではと思います。でも僕は実は女性を口説くタイプではありません。この役は台本を読んで面白いなと思いました。お手伝いさんたちをどう口説こうかとあの手この手を今、考えているところです。谷崎潤一郎さんの没後50年にあたる今年、『細雪』に続き、谷崎作品に出させていただくのは光栄です。とてもいい作品になると思います。

高橋惠子(讃子役)

お暑い中、お集まりいただきありがとうございます。私はこの作品には縁があります。18歳の時、半年間、この作品が原作のテレビドラマ『めしはまだか』でお手伝いさんを演じさせていただきました。だんなさん(千倉磊吉)の役は先代の勘三郎さんでした。それから時を経て、今回は妻の役ですので感慨深いです。谷崎先生の没後50年の年に『細雪』、そして喜劇は唯一これだけという作品に出させていただくのは光栄です。初めて台本を読ませていただいた時、泣きました。お手伝いさんたちのやりとりに笑いながらも、血のつながりはない親子の情愛に泣きました。この年齢になると日本人として生まれてよかったとつくづく思います。谷崎先生は日本のよさをよく分かって表現された方。すばらしい作品ですのでたくさんの方に観ていただきたいです。

古谷一行(千倉磊吉役)

明治座に出演するのは今回が初めてです。とても大きな劇場なので空間をきっちり埋めるのは大変だなと思っています。脚本はすばらしいです。台詞を覚えている間にも涙が出てきてしまいました。舞台でもこんなに泣いちゃったら台詞が言えないと思って。私が演じるのは谷崎さんを思わせる役です。演出の山田さんからは「もうちょっと厳しく突き放して演じてくれ」と注文が出ているのですが、どうもこのメンバーだと芝居がやさしくなってしまう。稽古場はパワフルです。特に女性陣がすごい。負けないようにオレと川﨑麻世君でがんばらないといけないから、(川﨑さんに向かって)頼むよ。よろしくお願いします。

「台所太平記」出演者名入りかぼちゃ

「台所太平記」の石碑があり、谷崎潤一郎がお手伝いさんを要請した坊津(現在の南さつま市)のブランド野菜
「加世田のかぼちゃ」に、今回、「台所太平記」出演者の「名入りかぼちゃ」を作成することになりました。
「名入りかぼちゃ」とは、かぼちゃの皮の表面に傷をつけると、いわゆる「かさぶた」のように白く盛り上がる
「かぼちゃの自然治癒機能」の特性を利用し、かぼちゃの表面に文字やイラストを彫り、
3週間後に、かぼちゃの表面に文字やイラストを白く浮かび上がらせたかぼちゃのこと。
これから、明治座公式twitterでかぼちゃの成長記録をつぶやいていきます!
ぜひフォローしてみてください。

明治座公式twitter

成長したかぼちゃは、6月「台所太平記」公演中、劇場内でお披露目する予定です。どうぞお楽しみに。

アフタートークショー開催決定!

6月24日(水)11:00の部のチケットをお持ちの方は、どなたでもご覧いただけます。
どうぞ、お楽しみください!

内容
「台所太平記」出演者によるトークショー
開催日時
6月24日(水)11:00の部終演後 舞台上にて
登壇者(予定)
南野陽子 湖月わたる 竹内都子 川﨑麻世

※アフタートークショーのみのご観覧はできません。
※都合により登壇者が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※トークショー開催中は、公演同様、ご飲食・写真撮影・録画および録音はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。

いち早先行予約限定 夜の部S席をお求めいただいた方全員に、公演オリジナル鍋つかみプレゼント

4月19日(日)9:00までにメールマガジン「明治座かわら版」にご登録のお客様が対象です。
【いち早先行予約エントリー方法】に沿って事前のご登録をお済ませください。

S席観劇券+公演オリジナル鍋つかみ

内容
公演オリジナル鍋つかみ付 夜の部S席観劇券
対象ステージ
夜の部(貸切除く)
料金
お一人様 12,000円(税込)
ご予約方法・販売期間
受付は終了いたしました。たくさんのご予約ありがとうございました。
鍋つかみのお渡し方法
ご観劇券と一緒にお引換券をお渡しします。
ご観劇日当日、開演前に明治座建物1階エントランス特設受付までお持ちください。

必ずお読みください

  • ※夜の部S席1枚につき、鍋つかみをひとつお渡しします。
  • ※ご観劇日当日にお引き取りがない場合、鍋つかみをお渡しできなくなる可能性があります。
  • ※鍋つかみが不要な場合でも、チケット代は定価となります。
  • ※先行予約期間終了後にご人数が追加になった場合は、鍋つかみはお渡しできませんのでご了承ください。
  • ※観光券のお取り扱いはございません。