あらすじ
時は江戸時代初期。
戦国の世に翻弄され、悲しい子供時代を送ったおふく(後の春日局)は、
貧しいながらもやっと掴んだ家族との幸せなときを噛みしめていた。
しかしその幸せも、つかの間。
徳川家の乳母として推挙されたおふくは、悩んだ末家族と別れ、江戸城・大奥へ―。
竹千代君が天下の和平を支える将軍にお育ち下さるよう役に立てればと、心に固く誓う。
江戸城大奥には、おふくと同じように戦国の世に翻弄されたもう一人の女性がいた。
二代将軍秀忠の正室・お江与。
お腹を痛めて生んだ我が子を、自らの手で育てることを許されずその寂しさに苦しめられていた。
子を思う二人の母の愛は、天下を、和平を築き上げていくのか・・・