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作品紹介

6月1日(日)~6月27日(金)

時代は昭和十年代、場所は大阪・船場。徳川の時代から続く木綿問屋・蒔岡商店。先代の父から譲り受けた家業の暖簾を守り、格式を重んじる本家の長女・鶴子。分家して神戸・芦屋に住まいを構え、妹たちを優しく見守る次女・幸子。数多の縁談を断り続け、婚期がとおのいていく三女・雪子。ハイカラで活発、手に職をつけて自立の道を切り開いていく四女・妙子。時代は戦争に向けて大きく動き出している中でも、優雅さを忘れない美しき四姉妹。それぞれの想い、それぞれの人生を歩んでゆく。そしてついに日中戦争勃発。本家の蒔岡商店は倒産。姉妹たちは自分たちの世界が古き良き時代であったこと、すでに過去になりつつあることを感じ始めている。それでも彼女たちは美しく生きることをやめない。散るからこそ美しい、満開の紅枝垂の桜のように・・・。