松平健特別公演
吉宗評判記 暴れん坊将軍
~夢永遠江戸恵方松~
徳川八代将軍・吉宗。次々に改革を実施するものの、疫病の流行や相次ぐ飢饉、硬直した幕府の官僚たちに阻まれ、
改革は遅々として進まない。そんな時に、江戸で相次いで「付け火」が原因と思われる火事が起きた。
調べるうちに、吉宗はこの「付け火」が単なる放火でなく、吉宗の改革に不満を持つ人々の仕業ではないかと思い当たり、
徳田新之助として江戸城下へとび出し、事実の探索に乗り出す…。
幼馴染みのお駒との思わぬ再会を喜んだのも束の間、お駒は以前、紀州で起きた事件に巻き込まれ、
流浪の旅芸人となっていたことを知る。調べが進むうちに、「吉宗暗殺」の陰謀を突き止める新之助。
大岡越前守らの腹心の部下の力を借り、相手の様子を探る日々。やがて、その日が来た。新之助となった吉宗は
敵陣に乗り込み、首謀者を見つけ出す。その人物とは…。
松平健の代表作『暴れん坊将軍』を16年振りに明治座にてお贈りいたします。特別出演に川中美幸を迎え、豪華な顔ぶれにてお楽しみください。
唄う絵草紙
川中美幸特別公演
赤穂の寒桜 ~大石りくの半生~
元禄十四年三月十四日。江戸城松の廊下で浅野内匠守が吉良上野介を斬り付けた刃傷事件。
赤穂家の家老・大石内蔵助は、意見が割れる藩をまとめ、城を明け渡す。妻のりくは、内蔵助の思慮深い心情を信頼しており、
内蔵助の命令のもとに、但馬・豊岡の実家に身を寄せて、子育ての日々である。
内蔵助がいよいよ仇討を決行することとなり、元服した長男の松之丞も名を主税と改め、
討入に参加することに。討入は見事に成功し、本懐は遂げたものの、夫・内蔵助と長男・主税を
同時に失ったりく。悲報は続き、出家していた吉千代が危篤の知らせが…。
武士の妻として家を守り、夫や子供たちに慈しみの情を注いで来たりくに襲いかかる哀しみ。
十年後、三男の大三郎が広島の浅野家の仕官に取り立てられることが決まった。
夫と共に何度も見た赤穂の寒桜の下、りくは亡き内蔵助に語りかける…。
凛とした中にも情の溢れる川中美幸の演技が好評を博した『赤穂の寒桜』。
特別出演に松平健を迎え、東京初お目見得の作品をお楽しみください。