初日囲み取材の様子をお届けします!
2014年1月2日。作・演出G2による、鹿鳴館の裏側で奔走した人々を描いた笑いと涙の感動コメディー
「コンダーさんの恋~鹿鳴館騒動記~」が初日を迎えました。
終演後囲み取材が行われ、初日を迎えての感想や本作品の見どころを出演者たちが語りました。
Q:あけましておめでとうございます。初日を終えての感想をお願いいたします。
大地:お正月の2日から舞台に立たせて頂けることは、舞台人として光栄なことです。お客様もとても温かくて、良い初日だったとほっとしております。いよいよ今日から始まるのだなぁと、そういう思いもあります。
Q:役どころと、役作りで苦労された点があれば教えて下さい。
大地:私が演じるのは、前波くめといいまして、菊川流の一番弟子で一庶民の役です。ジョサイア・コンダーさんの妻になる人物です。
今回はみなさん台詞が大変で、私の場合はみなさんとの掛け合いや呼吸、テンポや間合いを大事にと思って演じております。
江守:勝海舟を演じております。勝海舟は僕にとって親しみやすい江戸っ子なので、そういった役どころはとてもありがたいです。
葛山:その勝海舟の三男の梅太郎を演じております。コメディ作品に出演するのが初めてで、なかなか台詞がうまく体になじんでこなかったり、みなさんとのテンポがうまくできなかったり苦労しているんですが、ぜひ楽しんでやりたいと思います。
牧瀬:クララといいまして、子どもの頃にアメリカから一家で渡ってきて、海舟先生のところでお世話になり、梅太郎と恋に落ちるという役どころです。外国人の役なので英語をしゃべらなくてはいけなくて、できるかなという不安がありましたけれども・・・(大地:大丈夫よ!)ありがとうございます。アメリカ人でありながら、日本人の心を大切にする人なので、そのバランスを心がけました。
Q:大地さんと牧瀬さんが踊られるシーン、大地さんが燕尾服を着られて印象的でしたけれども・・・
大地:ウン年ぶりですね。
牧瀬:久しぶりと思えない程かっこよかったです!!
大地:牧瀬さんも娘役さんみたいで、素敵でした。
Q:練習する中でご苦労とかありませんか。
牧瀬:かっこよすぎて、ぽーっとなって振りを忘れてしまうことがありました。それと、万が一足を踏んだりしてしまったりしないように気をつけていました。
Q:一ヶ月公演という長丁場ですが、体調管理で気をつけていることはありますか。
大地:基本的にきちんと食べて、きちんと寝ることですね。それが一番大事かなと思います。
Q:“座長”ということへの、思いはありますか。
大地:今回はみんなが大変な役どころですので、楽しく心を一つにして、一回一回を大切にやりたいと思います。
Q:大地さんの座長ぶりはいかがですか。
江守:もうご覧の通りですよ。最初から(前波くめに)なっちゃっているので。
牧瀬:お稽古から本番までハードスケジュールなんですが、真央さんのキラキラでまわりの雰囲気が浄化されています。ありがとうございます。
Q:「荒城の月」を浪々と歌われる場面が素敵でした。
大地:今回マイクをつけていないんです。つけずに歌うのが初めてなので、ちょっと緊張しましたけれど、みなさんご存知の名曲ですので、できれば正統派の歌い方をしたいなと思っています。
Q:今年の抱負をお聞かせください。
大地:そうですね。白馬のごとく突っ走るぞ、みたいな。“ウマ”いこと言った・・・?(笑)
江守:一にも健康、二にも健康、三にも健康です。
葛山:舞台が続きますので、体力勝負です。体を大事にしながら一年間頑張りたいと思います。
牧瀬:人間としても女性としても何か成長できたらいいなと思います。
Q:最後に作品の見どころを
大地:とにかく、おもしろい作品に仕上がっています。明治座ではある意味、ちょっと挑戦した作品なのではないのかな?と思いますし、みなさんぜひ観て頂いて感想をお聞かせ頂きたいです。ぜひ劇場へお越しください。お待ちしております。
制作発表レポート ≪第二弾≫
舞台の題材にもなっている「鹿鳴館」についてのお話など、制作秘話を伺いました。
Q:G2さんは、なぜ「鹿鳴館」に興味を持たれたのですか?
G2:
明治時代がいかにいい加減な時代だったかを、歴史認識をきちんと調べて書いてみたかったというのがあります。また、この時代の、庶民のパワーのすごさを、改めて感じてもらいたいと思いましたし、鹿鳴館を通して、じわじわと認識していただきたかったのです。
鹿鳴館について、何かおもしろい謎があるのではないかと調べていたら、三島由紀夫さんと山田風太郎さんの作品、それも時代考証に忠実というわけではないという解釈がついたものしか見つからず…。この明治政府の大失敗プロジェクト「鹿鳴館」の資料に関しては、歴史上から意図して消されていることが多く、今回は、1980年代から出始めた資料から、そこに実在していた人物12人を選び出しました。
Q:出演者の皆様の、鹿鳴館についてのイメージをお聞かせください。
大地:
わずか4年で消えてしまった「幻の館」であり、神秘的なイメージがあります。明治時代の女性の服装を見ると、着物をゆるりと着ていたり。地味でしたが、その分自由な印象もありますね。
江守:
今の時代と明治時代も本質的には変わらない。いろんな混乱振りは、時代を経ても変わらないですね。
Q:大地さん、共演の皆様の印象はいかがですか?
大地:
江守さんは『クレオパトラ』で共演して以来、17年ぶりにお会いしました。以前の共演がとてもおもしろかったので、今回も楽しみです。牧瀬さんとは、以前共演をして以来、オフもご一緒することがあるんですよ。葛山さんとは『ガブリエル・シャネル』でご一緒しました。素敵な方です。ベンガルさんとは本当に「初めまして」。お稽古が始まるのが楽しみです。G2さんとは、『8人の女たち』でご一緒して以来2度目の舞台になります。今回のこのメンバーと共演することができて、本当に嬉しく思っています。
Q:共演者の皆様は、大地さんの印象はいかがですか?
牧瀬:
コメディセンスも、間の取り方も素晴らしいんです。初めてお会いしたときに「本当に実在する人なんだ」と感動しました(笑)
葛山:
きれいで、かわいらしくて、ものすごいパワーのある方ですね。
ベンガル:
実は、今日、控え室でお会いしたのが初対面です。「華のある人」という印象で、部屋にいるだけで温度が上がる方。共演がとても楽しみです。
江守:
「大地真央=クレオパトラ」です。大地さんとは前回、『クレオパトラ』の舞台で夫婦役を演じました。大地さんのコメディエンヌとしての実力はすごいですよ。芝居中にこっそり、私のことを「アンちゃん」なんて呼んだんですから(笑)
Q:明治記念館での制作発表はいかかでしたか?
大地:
はじめて来ましたが、とてもきれいですね。鹿鳴館の和洋折衷にちなんで、今日は着物にパールのイヤリングと合わせてみました。
Q:最後に初春公演にかける意気込みをお願いします。
G2:
大地さん演じる前波くめの周辺には「くせもの」を配し、それぞれに飛び道具を持たせています。劇の前半は、鹿児島弁で話し何を言っているか全くわからないベンガルさん、大御所・江守さんとの騒ぎ。後半は、くめとコンダーさんの恋の行方が注目となります。
大地さんが演じる「前波くめ」は、本来は舞踏会には出られない人ではありますが、舞踏会シーンも日本舞踊のシーンもありますし、あっと驚く場面も用意しています!
稽古は、11月末から始まります。
大地:
2014年1月2日から明治座で幕を開ける『コンダーさんの恋、鹿鳴館騒動記』。お正月らしい、コメディタッチの華やかな舞台になりますので、どうぞ明治座にお運びください。お待ちしております。
制作発表レポート ≪第一弾≫
11月7日、明治記念館にて、明治座1月公演『コンダーさんの恋』の制作発表が行われました。
演出家のG2さん、明治座では今回で三度目の出演となる大地真央さん、江守徹さん、牧瀬里穂さん、葛山信吾さん、ベンガルさんに、舞台への想いをたっぷりと語っていただきました。
Q:『コンダーさんの恋』に対する意気込みをお願いします。
G2:今回初めて明治座さんから演出のお話をいただきました。
舞台に関しては好きに料理してくださいとのことだったので、明治時代のわずか4年で終わってしまった鹿鳴館の裏側を題材にしたい、とお話させていただきました。
『コンダーさんの恋』は、鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドル(コンダーさん)が、華族でもない一介の町娘・前波くめと結婚したという史実を元に、その町娘の視点から見たヒューマンコメディーです。明治時代の人たちの、生き生きとたくましく生きていく様子を盛り込んでいきたいと思っています。
大地:明治座での公演は今回で3度目となります。お正月公演に出させていただくということは、舞台人として縁起もよく、とても光栄なこと。張り切って頑張りたいと思っています。
今までは高貴な役を演じることが多かったのですが、今回は庶民的な「前波くめ」という役柄で、コメディを演じられるのが楽しみです。衣装は、和も洋も着させていただく予定です。くめは“おちゃめ”なところもあり、後半では「コンダーさんのために!」いう心意気を持った、人間味あふれるところが魅力です。
お正月ですので、お客様には「初笑い」をしていただき、そして、ちょっと泣いていただきたいですね。
牧瀬:唯一の外国人役なので、どうすれば外国人のように見えるかがとても不安です。つけ鼻をしたいとG2さんにお話をしたら、却下されました(笑)。
お正月の公演なので、お客様と楽しく過ごせたらいいなと思っています。
葛山:昨日G2さんから台本の第一稿を読ませていただいたのですが、大笑いしてしまいました。今回演じる勝梅太郎はモテモテの役なんですが、それだけではなく、一生懸命生きているという一面もお見せできたらいいですね。お正月というめでたい月に、自分たちもお客様も幸せな気持ちになっていただけるよう、稽古も頑張ります。
ベンガル:私も第一稿を読ませていただきました。今回は実在の人物・大山巌を演じるので、緊張しますね。それと、鹿児島弁を使う役なのですが、全くわからない(笑)。英語のほうがわかるんじゃないかというくらい、覚えられるか心配です。また、明治座は初出演。しかも1月公演なので、プレッシャーを感じています。楽しい1年の始まりの舞台になるよう努めたいです。お客様にとっても、新しい1年の力となる舞台になれば、と思っています。
江守:私の演じる勝海舟は、サブタイトルにもなっている「鹿鳴館騒動記」の大混乱を、うまく解説して収めていくという役どころです。実際、勝海舟も家庭の人間関係が大混乱している人物なので(笑)、この役割はふさわしいと思っています。
≪つづきは、制作発表第二弾をお楽しみに!≫
かわいい特製お弁当付き お得な初春観劇プラン
- 新しい年の初観劇は、自分にちょっと贅沢を。
- お芝居の合間30分間の休憩時間、明治座自慢のお食事をつけて、とっておきの半日をお過ごしください。
根菜の炊き込みご飯や、蟹をふんだんに盛り込んだ、冬の特製お弁当をご用意いたしました。
(お弁当は、客席やロビーのソファでお召し上がりいただけます。)
【予約開始】 |
11月23日(土・祝)10:00から ※ご観劇日2日前まで受付 |
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【お申し込み】 |
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【対象ステージ】 |
昼の部:2日~6日 夜の部:6日~24日(貸切を除く) |
・既にご購入済みのチケットをセットプランの価格に変更することはできません。
・その他のプランとの併用、または観光券のお取り扱いはございません。
・ご予約後のキャンセル・変更は致しかねます。
・1回のお申込みで、14名様まで承ります。
・お弁当のメニューは、予告なく変更する場合がございます。
・観劇券セットの特製弁当の為、単品でのお取扱いはございません。